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■┓ 現代社会が抱える問題点と解決策
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—★読者・田島さんからの質問—————————

私が小中学校のころ1960後半から70年前半は 今日より明日が
きっとよくなると実感があったような気がします。

昨今、新聞紙上を見てみますと、世の中がますます殺伐たるもの
になってきているような感じがします。
根本原因とはなにか。またその解決策はあるのでしょうか。

—★大前研一からの回答———————————-

根本的な原因は少子高齢化です。
日本では国民の平均年齢が50歳を超えているため、
この先、明るいということはありえないでしょう。

しかも、移民を受け入れようという動きも見受けられません。
日本が中央集権のもと、一極でやっている限りは少子高齢化は
避けられません。

政治的リーダーシップを備えた人材が登場すれば話は別ですが、
このまま放っておくと、今の日本の人口構成では「内向き、
下向き、後ろ向き」という三拍子の暗さが揃ってしまうわけです。

司馬遼太郎が『坂の上の雲』で表現したとおり、
明治時代の日本人は、坂の上の雲を見ながら、
みな生きてきました。日本が戦争でうちひしがれた後も、
「加工貿易立国」という共通のスローガンをかかげ、
通産省は当時でいう5年計画を打ち出しました。

そして産業が軌道にのってきた次は「半導体」である、と
次のスローガンをかかげました。日本人は勤勉で真面目な
国民ですから、向かう方向を明確に示されると、
うまくそちらに向かうことができます。

しかし、今では、もうその様なスローガンや明るい将来像の
シナリオもなくなり、国民全体がしらけてしまっている
かのように見受けられます。

解決策がもしあるとすると、道州制がそのひとつです。

例えば、これから公開経済圏の中で大躍進しようと
動いている九州。

九州のように、理想の将来像をもちながら、明るい未来に
むけてひっぱっていこうと主導権をもつ道州がでてくると、
日本中が全て高齢化に向かうことはないかもしれないと思います。

地方分権を行い、それぞれの道州が個々の特徴をもつ。
その中から気に入った道州を在住地として、我々は選択をする。
これは、自分がその道州が気に入らなかったとしても
他の道州に移る選択肢を保有することも意味しているのです。

魅力的な道州のみが生き残るという、健全な淘汰が
起こるのは好ましいことなのではないでしょうか。
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